
世界中の注目レビュー論文を紹介する新連載 「医療の最前線から」 です。 第5回は、2024年のJAMA誌に掲載された"肥満症に対して減量効果のある薬物療法"に関するレビュー論文を取り上げます。 取り上げられている薬剤の中には本邦適用外のものも多々ございますが、 figure、 tableなど大変わかりやい概説です。
💡肥満症の疫学とリスクについて
💡抗肥満薬の分類と有効性について
💡抗肥満薬の安全性と試用期間について
💡現在開発中の抗肥満薬について
原著論文で詳細を確認する
Medications for Obesity: A Review. JAMA. 2024 Aug 20;332(7):571-584. PMID: 39037780
世界的に肥満は19%の女性と14%の男性に影響を与えており、 米国では2030年には成人のほぼ半数がBMI30以上の肥満になると予測されているとのこと(!)。 抗肥満薬は、 食欲を制御する生理学的過程を修正し、 習慣管理と併用することで健康成果を大幅に改善することができる。
💡論文内にはさらに、関連する具体的なリスク要因や、 抗肥満薬の治療対象などについてQA形式で解説されています。
消化管内薬 オルリスタットは脂肪吸収を抑制し、 副作用として25%以上の患者に油性便や便失禁がみられる。
中枢作用薬: フェンテルミン-トピラマート配合薬やナルトレキソン-ブプロピオン配合薬は食欲を調整し、 約20%の患者に便秘が発生する。
ホルモン分泌促進薬: GLP-1受容体作動薬のリラグルチド、 セマグルチド、 GIP/GLP-1受容体作動薬のチルゼパチドなどは高い減量効果が期待されるが、 嘔気や下痢などの消化器症状が副作用として報告されている。
💡論文内には、 これらの薬剤の使用に伴うリスクや、 具体的な臨床試験の結果についての詳細な解説とわかりやすい比較表が掲載されています。
NEJM 2022 : GIP/GLP-1共受容体作動薬 チルゼパチドの週1回投与で大幅な体重減少
背景に「美容目的」の適用外使用 ~GIP/GLP-1共受容体作動薬チルゼパチドが限定出荷~
抗肥満薬の長期使用は効果的だが、 特に心血管リスクの評価が重要。 副作用として特定の薬物で便秘や消化器系の不快感が報告されており、 服薬中断が問題視されている。
💡論文内には、 長期使用時のリスクマネジメントや、 患者のアドヒアランス向上に向けた具体的な対策が記載されています。
GLP-1受容体作動薬を中心に、 複数の新規治療薬が開発中で、 これらは肥満管理における治療のパラダイムシフトを促進する可能性がある。
💡論文内には、 開発中の新薬の詳細や、 これらが臨床にどのように応用されるかについての考察が詳述されています
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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