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通常、 器質的心疾患のないステージA、 虚血性心疾患など器質的心疾患のあるステージBを経て、 多くの場合急性心不全として発症します.
その後も心機能は回復せず、 ステージCの慢性心不全に移行し、 急性心不全による入退院を繰り返すことによって重症化して身体機能低下、 時には突然死に至ります.
さらに進行すると薬物治療が効きにくくなり、 ステージDの治療抵抗性 (難治性・末期) 心不全に移行するのです.

明らかな症状がなくても、心筋リモデリングにより心機能の低下は進行していきます. この経過には心保護因子と心臓刺激因子のバランスが重要となり、エンレストもこのバランスを整える作用があります.

🟠 心保護因子:ナトリウム利尿ペプチド
🔵 心臓刺激因子:交感神経系、RAA系

心不全の中でも、HFrEFに対する治療薬としてACE阻害薬またはARB、 β遮断薬、 MRAが用いられておりますが、これらはいずれも🔵心臓刺激因子に作用することでバランスを改善する薬剤です.
一方、これまで心保護因子であるナトリウム利尿ペプチド系に作用する慢性心不全治療薬は実用化されていませんでした. そこで登場したのが今回ご紹介する「エンレスト®︎」です


エンレスト®︎は、 ネプリライシンのナトリウム利尿ペプチドの分解作用の阻害を通じて🔵ナトリウム利尿ペプチドの作用亢進に寄与するとともに、 アンジオテンシンⅡタイプ1受容体阻害による🟠リモデリング抑制作用を併せ持つ慢性心不全治療薬です.

エンレスト®︎は、海外のガイドラインにおいて、ACE阻害薬/ARBに代わる治療薬として推奨されています.
<エンレスト錠50mg、100mg、200mg>
【5. 効能又は効果に関連する注意】(抜粋) 5.1 本剤は、 アンジオテンシン変換酵素阻害薬又はアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬から切り替えて投与すること [2.2、8.1、17.1.1、17.1.2 参照 ]
サクビトリル/バルサルタンは、 HFrEF患者におけるACE阻害薬の代替薬として、 心不全の入院および死亡のリスクを低減するために推奨される.[推奨クラスI、 エビデンスレベルB]
HFrEF患者にはARNIが推奨される. ARNIが投与できない場合にのみ、ACE阻害薬/ARBが推奨される.
ACE阻害薬又はARB投与中 かつ
詳細は添付文書をご確認ください.

詳細は添付文書をご確認ください.
<エンレスト錠50mg、100mg、200mg>
【4. 効能又は効果】 慢性心不全 ただし、 慢性心不全の標準的な治療を受けている患者に限る.
【5. 効能又は効果に関連する注意】(抜粋) 5.1 本剤は、 アンジオテンシン変換酵素阻害薬又はアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬から切り替えて投与すること [2.2、8.1、17.1.1、17.1.2 参照 ]
【6. 用法及び用量】 通常、 成人にはサクビトリルバルサルタンとして1回50mgを開始用量として1日2回経口投与する. 忍容性が認められる場合は、 2~4週間の間隔で段階的に1回200mgまで増量する. 1回投与量は50mg、 100mg又は200mgとし、 いずれの投与量においても1日2回経口投与する. なお、忍容性に応じて適宜減量する.

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。